- 髙谷時彦 教授「各自が活動するための1つの“テーブル”が用意され、様々な側面からまちづくりにアプローチできる」
- 伊藤眞知子 教授「みんながケアをする側にもまわる社会、そのシステムをいかにして構築するか」
- 澤邉みさ子 教授「網を広く張って精査する、私の研究の枠を超えていって欲しい」
- 武田真理子教授「“人”が重要なカギを握る、官民協働のあり方を探る」
- 温井亨 教授「人が暮らす中でできた風景をいかにして保存、再生するか」
――先生のご趣味は?
あまり趣味といえるものがないのですが、小説を読むことは好きですね。一番好きな作家はサラ・パレツキーです。9・11以後のアメリカについて社会的な発言をしており、つい最近、V.I.ウォーショースキー・シリーズの最新作『ウィンター・ビート』(ハヤカワ・ミステリ文庫)が翻訳されました。ジャンルとしては海外のフェミニスト的な推理小説、探偵小説ということになると思います。あまり知られていないかもしれませんが、4Fミステリというのがあって、この「F」はフィーメイルの頭文字で、作者が女性、主人公が女性、読者が女性、そして日本では翻訳者が女性ということで4Fになります。80年代ぐらいにこのジャンルが流行し、他にも何人かの作家がいます。庄内に来てからは藤沢周平もほとんど読みました。登場する女性たちが非常に魅力的な作品が多いですね。男社会の部分は時代の制約だということで割り切っていますが…。いま、マイブームは池澤夏樹です。
――最後に、大学院を志望される方にメッセージをお願いします。
自らの問題意識をもって日頃の問いに答えを出したいという方、ジェンダー、家族、あるいは地域などのテーマに関心がある方、人間の生活に関心がある方にぜひ大学院に来ていただきたいと思います。大学院というところをあまり難しく考えず、自分を見つめ直したり、徹底的に考えたりする機会だと思っていただけたら良いのではないでしょうか。女性はよく「私などにはとても…」といって、消極的な姿勢を示しがちですが、ぜひ大学院で学ぶ、研究するということに挑戦してみてください。仲間が増えることを楽しみにしています。