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「地域のための事業を創る:理論と実践」を開催しました。(2017/10/10)

10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)に、本学大学院にて、大学院連携講座「地域のための事業を創る:理論と実践」を開催しました。

 

 

 

 

講師の山崎繭加さんは、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)日本リサーチセンターにてHBSで使用される日本の企業・経済に関するケース作成、東北を学びの場とするHBSの2年生向け選択科目ジャパンIXPの企画・運営を担当されてきました。2017年2月にも本学大学院にお越しいただき、今回が2回めの講義です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日めは、ソーシャル・アントレプレナーシップの概論と実例に触れました。実例については、個人においてどのような社会的影響が発生したのか、なぜ成功したのかを考えた後、グループで意見をまとめました。
2日めは、「デザイン思考」のポイントを学んだ後、実践に取り組みました。「致道館」へ行き見つけ出した課題を、グループごとに自分たちが取り組むことを前提とした問い <How might we … ? どうしたら私たちは…できるだろうか?> に変換し、解決策を考えます。また「致道博物館」へ行った後には、「どうすれば鶴岡の魅力を最大化できるか」を考えました。このときにもHow might we … ?という問いに変換します。問いによっては事業の幅を狭めることにも繋がりかねないため、アイディアを出す前の段階で「問い」をつくることは非常に大切と仰っておられました。また、この日は、YAMAGATA DESIGN株式会社の山中大介代表取締役にもお越しいただき、これまでの取り組み等についてお話をいただきました。
3日めは、プロソーシャルについて学んだり、鶴岡市以外の町の事例についてグループごとに情報を収集し発表を行いました。午後は3日間の総まとめです。2日めに作った問い「どうすれば鶴岡の魅力を最大化できるか」に対する解決策をグループごとに考え、発表しました。
最後に山崎さんから、ハーバード・ビジネス・スクールの基本方針である「Knowing(知識)-Doing(実践)-Being(自己を知る)」について解説いただき、「全てにおいて『自分がこの人生で、この社会で何をしたいのか』というBeingから始まる」とお話がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この講座には、学部生・大学院生・社会人と様々なバックグラウンドをもった方々が参加され、お互いが刺激になったようでした。グループワークの時間には会場内に活気と笑顔が溢れていました。
受講された方々からは、「これからデザイン思考を活用していきたい。」「発見力という1つのスキルを学べた。」「外に出ることで、通常のワークショップよりもより打ち解けられた気がする。」「問題の発見から、アイディアを出し 解決策を考える一連の流れを通して、学ぶことができた、大変ためになった。」「これから就職するが、働きながら社会に対してどんなことを自分ができるか考えていきたい。そのときに今回得たことを忘れずにいたい。」などの声をいただくとともに、高い満足度をお示しいただきました。

受講された方々の今後のご活躍を楽しみにしております。

(本事業は、平成29年度公益のふるさとづくり活動補助金(庄内開発協議会)を受けて実施しました。)

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