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公開講座「公益学総論」で石原俊彦先生が講義を行いました。(2017/11/30)

 「公益とは何か」という問いは、今の社会を考えるうえで欠かすことのできない重要なテーマです。大学院公開講座「公益学総論」(全15回、8日間)では、講義やディスカッションを通じて公益学研究や公益の概念に対する理解を深め、現代社会における「公益」を考えます。

 11月18日(水)は、自治体会計の第一人者であり、本学が履修交流協定を結んでいる関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科の教授でいらっしゃる石原俊彦先生にご講義をお願いし、公開講座全日程を受講しない方にもご参加いただけるよう、「限定受講回」として公開いたしました。

 石原先生からは「公共サービスの改革とパブリック・ガバナンス -公益学の研究領域を探る-」をテーマにご講演いただきました。公共サービスと行政サービスの違いの確認から、「民が関わる公共サービスを拡充拡大することが大切であり、そのための具体的な方策を検討するのが『公益学』の課題である」といったお話もありました。

 受講生全体によるディスカッションでは、「行政と市民の連携・協働、顧客志向の行政といっても行政は市民を知らないし、市民は行政を知らないのではないか」、「国・自治体には莫大な累積債務があり、また税収が上がらない中で、老朽化した公共施設の整備・更新という問題にどのように対応していくのか」といった議論がなされました。石原先生の的確で親しみやすいリードもあり、真剣ながら、終始笑いも溢れる雰囲気で議論が進みました。

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