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第7回知の拠点庄内シンポジウムを開催しました。(2017/12/18)

 山形県庄内地方は、人口30万人ほどの地方としては全国的に珍しく、山形大学農学部、慶應義塾大学先端生命科学研究所、鶴岡工業高等専門学校や東北公益文科大学など多くの高等教育・研究機関を有しています。

 「知の拠点庄内」は、上記の4つの機関が互いの知を集結し、連携を図る目的で組織しており、2011年から毎年1回、市民の方を対象としたシンポジウムを行っております。

 第7回目のシンポジウムは、2017年12月10日(日)に、「わくわく庄内暮らし ~食べる・学ぶ・住まう~」というテーマで開催されました。

 最初に、食育インストラクターの海藤道子氏より、節句の際の行事食の意味や庄内地区の在来作物のすばらしさ、在来作物を受け継いでいくことの大切さについてお話しいただきました。

 引き続いて、各機関から食に関する研究報告が行われ、本学の温井亨教授は、鶴岡市の「ユネスコ食文化創造都市」としての取り組みに、風景の保全や農村観光への展開といった視点をさらに加えることなどを提言しました。

 他の機関からは、若者と地域の生産者グループによる地元生産物の新たな可能性の発見や販売展開活動、さまざまな油の成分と健康に関する話や庄内地域の作物の美味しさの科学的な分析に関する発表がありました。

 来場者からも意見や質問が寄せられ、会場が一体となって庄内地区の食のすばらしさや今後について考える良い機会となりました。

 

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